
新卒採用に対して変な幻想を抱いている人事はいないですか?
”あの学生はうちが第一志望だと言ってました。”
”本当にうちの会社に来たいようです。”
人事内でもよく聞くこのフレーズ。私はあまり聞いていませんでした。
なぜならその言葉を信じてもあまり意味がないからです。
なので、ここでも大事になってくるのが数字です。
・だいたい内定者からどれくらいが辞退するのか。
・第一志望といっている学生のうちどれくらいが内定承諾するのか。
・一次面接合格者のうち二次面接にくるのはどれくらいなのか。
様々な数字を見ていく必要があります。
逆に言うと、人事メンバーが特定の学生に多くの時間を割くのはナンセンスだと思っています。
もう少しでこの学生を口説けそうですという言葉も耳にタコができるくらい聞きますが、うまくいくこともあればいかないこともあります。
なので、一人の学生に割く時間に制限を設けて、なるべく多くの学生に会う機会を増やすことをお勧めします。
学生に嘘をつかれたと思っている人事の人も多いでしょう。ただ、学生自身も自分の本当の行きたいこと・やりたいことがわかっていないことも多いんです。
IT企業に就職したらITができるようになると思っている学生も多いんです。
私はそういった学生の状態を就職熱と呼んでいました。
就職活動で興奮状態にあってまともな判断ができず、自分がなんにでもなれると信じている状態です。
ただ、この熱はいつか覚めます。
・私は別にIT興味なかった。
・昔から細かい作業は嫌いだった。
・机仕事きらいなんだよねー。
という感じです。
そんな学生の状態にいちいち振り回されても仕方ありません。
限られた期間とリソースで最大限の成果を上げるために、新卒採用は確率論だとあきらめて頑張ってください。
ただ、