
1月から5月のゴールデンウィークまでは人事にとって評価、組織変更、新卒受入れ、新人研修など様々なイベントが目白押しでとても忙しい時期に入るのではないでしょうか。
特に評価に関しては社員の注目度も高く、労力もかかる一大イベントなので精神的にも体力的にも人事は大変だと思います。
これまで多くの評価に携わってきた身としては、人事はある程度現場に牽制を利かせていかないとせっかく採用した優秀な人材をダメにしてしまう可能性があります。
特に重要なのが評価が高い人間と評価が低い人間の処遇です。
特に人事に考えてほしいのは、その人材を高く評価したときの社内の反応です。
例えば、周りからの評価は低いが実績をめちゃくちゃ出している人材をあなたの会社ではどう評価しますか?
部署ごとのそういう人材に対する処遇が違ったりしませんか?
まず、すべての部署であるていど処遇は統一するべきでしょう。
その次に、実績だけ出している人材を評価すると以下のようなメッセージを社内に出すことと同じだということを知っておいてください。
・実力主義で実績を出すことが最重要
・実績をだせばチームワークやルールは後回しでよい
ほかにもいろんなメッセージが含まれていますが、大きなところではこんなところでしょうか。
あなたの会社が望んでいるメッセージなのであればよいでしょう。
しかし、そうでない場合は他の社員に間違ったメッセージを出している可能性があるということを知っておいてください。
評価は個人を評価するだけではなく、社内にどんな人材を目指してほしいのかを会社が具体的にメッセージを出せる場所だと考えてください。
なので、技術力を強くしたいといっている会社が管理者ばかり評価して、技術者の評価が低かったら本末転倒になりますよね。
人事は常に会社にどのようなメッセージを伝えたいかを考えながら評価についてアドバイスできる立場になるようにしてください。